気候変動と高校野球と総裁選挙

平成最後の夏、2018年の7月は、大きく変動した気候に合わせて日本人がライフスタイルを変えるターニングポイントだったと、後世に振り返ることになるに違いない。そう強烈に感じた1か月でした。

西日本の豪雨は、これまでに経験したことのない猛烈な雨でした。気象庁や自治体から事前に様々な警報や避難情報が出されましたが、結果的に200人を超える住民が死亡、多くの住宅が浸水や倒壊を余儀なくされました。

その直後から、豪雨の反動のように、全国各地で最高気温が40度に迫る猛暑が続きました。命の危険に関わる暑さです、というフレーズが連日ニュースを覆い尽くしました。そして、月末に上陸した台風は、西から東へ進むという常識を覆し、日本列島を逆走。いつしか異常が日常になる、「気候変動」の真相が骨身に沁みました。

気候変動と高校野球と総裁選挙

僕が暮らす松本も、最高気温が35度に達する猛暑が続きました。日中に自転車で街中を廻るのを、つい躊躇してしまう暑さです。それでも、標高600メートルに位置するだけに、最低気温は20度前後まで下がります。これから夏がもっと長くもっと暑くなっていくことは避けられない日本で、涼しさは貴重な資源になると実感します。3000メートル級の山々に連なる高原や里山も、夏休みに子どもや若者が勉強やスポーツに打ち込むのに適した環境です。

首都圏に比べて涼しいという優位性を最大限生かすこと。クールでグリーンな街は、松本が目指すべきブランドです。

気候変動と高校野球と総裁選挙

この夏、高校野球の地方予選は、強豪とみられていた学校が思わぬ相手に敗退する試合が目立ちました。そこには、猛暑が少なからぬ影響を及ぼしていたように思います。決勝までの数試合を見据えて体力やスタミナを温存しようと、主戦投手の起用を避けたり早めに継投したりした結果、一戦に賭ける相手の気迫に押されて、ボクシングで言う所の殴り合いの展開となり、地力や技術の優位性を活かせないまま敗れてしまう。そうした試合が例年に増して数多くありました。環境の変化が下克上のチャンスを広げた、と言えるでしょう。

もう1つ、目立ったのは、野球観の変化です。間違いなく打撃を重視するチームが増えました。筋トレや食トレで体を大きくしてパワーで遠くへ飛ばすこと。それが一部の選手や強豪校の専売特許ではなく、公立校でも当たり前に取り入れる時代になってきたなと感じました。ある意味で当然の、積極的で前向きな変化だと思います。野球は守りから、とにかくバントしろ、フライを上げるな、ゴロを打て。戦後まもなくの頃から何十年と続いてきた固定観念が、ようやく崩れてきました。こうした方向性を数年前から打ち出して成果に結びつけていた僕の母校が、相対的に優位性を失い、この夏は評判通りの結果を出せずに終わったことは残念でしたが、後戻りすることなく、先端的なトレンドをいち早く取り入れて更なる進化を遂げてほしいと願っています。

気候変動と高校野球と総裁選挙

自民党の総裁選挙が、来月に迫っています。野田総務大臣が情報公開請求をめぐる不明朗な対応で苦しい立場に置かれ、岸田政調会長が非主流への転落を恐れて立候補を見送ったことで、安倍総理大臣と石破元幹事長の一騎打ちになる見通しです。安倍3選は揺るがないという見方が大勢ですが、「一強体制」の是非に焦点が絞られる構図となったことで、僕は面白くなると期待しています。異論を唱えて、激論を交わし、自由な投票で権力の継続か交代かを決める。日本人が選挙のダイナミズムを取り戻すチャンスになってほしいと思います。

総裁選挙の最中の9月9日に、政治学者の御厨貴さんと松本で対談させていただくことになりました。スリリングな雰囲気の中で、「ポスト平成」の政治について大勢の皆さんと考える場にしたいと思っています。

気候変動と高校野球と総裁選挙


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