最近、ママチャリで市街地を回っています。
松本は、自転車に適した街だなあと改めて思います。 美しい山並みと四方を流れる清流に囲まれ、真夏でも朝夕は涼やかな風が吹き渡ります。冬でも晴天率が高く、標高の高い割には松本平と称されるように比較的平坦なエリアが広がっています。
クルマ大国・イギリスの首都ロンドンでは、数年前から「自転車革命」が進んでいます。松本でも、 自転車交通を重視する政策を大胆に実行することで、渋滞の緩和や健康の向上につなげ、QOL= クオリティ・オブ・ライフを高めることができるはずです。
3つのパワーが重なって弾みがついたロンドンの自転車革命 15年前から現在まで進行中 – cyclist
ロンドンの「自転車革命」は、 EU離脱の国民投票で変な髪型の離脱派議員として日本でも有名になった、ボリス・ジョンソン氏が市長時代に推進しました。2010年に革新的な自転車計画を策定。 自転車を「唯一最高の交通手段」と位置づけ、2025年までに自転車の利用を4倍に増やすという目標を掲げました。
大ロンドン市長 ボリス・ジョンソンが答える「プルーストの質問表」|GQ JAPAN
そして、都心と郊外を一直線に結ぶ「サイクルスーパーハイウェイ」の建設や、「シェフィールド型」と呼ばれる鉄パ イプ製の駐輪スペースの大増設、300mおきに貸し出しステーションがありカード決済で24時間利用できる都市型レンタサイクルの導入etc. 自転車交通を重視する政策が一気に実行されました。
自転車の最大の利点は、目的地のすぐ近くまで行けて、さっと止まって用事を足せること。健康的で環境に優しいというメリットもあり、日本でも、自民党の谷垣前幹事長が中心となり、都市 を自転車に走りやすい環境に変えることを掲げる「自転車活用推進法案」の成立を目指しています。 交通渋滞が深刻な課題となっている松本では、自動車への依存を減らして、その分を自転車にシ フトすることで、渋滞緩和による経済効果やストレスの少ない快適な街づくりにつながることが期待されます。
そのためには、ヨーロッパの自転車先進都市が進めているように、専用レーン・駐輪スペース・レ ンタサイクルを三位一体で大胆に整備する必要があります。既存の道路や空きスペースを最大限に活用して、民間企業が参入するインセンティブとなるような魅力的な整備計画を作り、効果的な公共投資を行うことが求められます。
松本では、自転車がスポーツと観光・旅行を組み合わせる「スポーツツーリズム」の主役となる可能性も秘めています。抜群の自然景観を生かし、北アルプスの山並みに沿って走るロングライド から、美ヶ原や乗鞍を駆け上がるヒルクライムレースまで、バリエーション豊かな自転車イベント が開催されています。さらに、「クリテリウム」と呼ばれる中心市街地を周回するレースや、市町 村をまたいだ広域なエリアで世界基準のレースを開催することができれば、するスポーツ&観るスポーツとしての自転車が、松本で長期滞在型休暇を過ごす人たちを増やす牽引役になっていくと思います。
外から人を呼び寄せることも含めて、自転車で QOLを高めるためには、まず、自転車が「大切にする価値があるモノ」にならなければいけないと思います。そうなることで松本でも、自転車 が市民権を得て、自転車を優遇する政策を実現しようという機運が生まれてくるはずです。先週、自転車をテーマに行った「ジセダイトーク」でも、そうした指摘が出されました。自転車を都市 交通の主役に据えようというのは、先進国の趨勢になっています。松本平を縦横に流れる河川沿いに自転車専用道路が整備され、街なかにカジュアルな駐輪スペースが景観を損なわず点在する。 そうした日常の光景を遠くない未来に実現したいと考えます。
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