『こいこい松本』という国際交流イベントが、松本にある。おととし初めて会場に足を運び、去年は誘われて実行委員に名を連ねた。それなりに賑わっていたのだが、誰が主人公なのかよくわからない、来場した人たちはイベントの目的を測りかねている、主催する側に回っている海外からの移住者や留学生もあまり楽しそうじゃない。9回目の今年は、「対話」にテーマを絞って、規模も内容もざっくりスリム化した。
大成功だった、と思う。僕が参加したモンゴル班は、信州大学で勉強しているモンゴル人留学生11人。テーブルを2つ配置した狭いスペースで、松本の人たちとモンゴルの文字や日常について流暢な日本語で説明し対話する顔が、本当に嬉しそうだった。合間にやって来たインドネシアの若者と、日本語で会話をし、スマホで自撮りをし、アドレスを交換している姿は、とても眩しく見えた。若さは人を惹きつける、と改めて思う。
昨日付けの日本経済新聞の朝刊に、「さよなら、おっさん。」というコピーを謳った全面広告が掲載された。NewsPicksというニュースメディアが新しく始める連載の広告だ。
COOの佐々木紀彦氏がFacebookに投稿した文章を、以下に抜粋して掲載させていただく。
「さよなら、おっさん。」に込めた思い(NewsPicks、2018年6月26日)
なぜ今こんなコピーを打ち出したのか。
https://newspicks.com/news/3125520/body/?ref=index
それは、このまま「おっさん的価値観」が日本の経済界を支配し続けると、日本企業も日本経済も衰退し続けてしまう、という強烈な危機感があるからです。
財務事務次官のセクハラ、日本大学アメフト部の危険タックル問題など、今年に入ってから世間をにぎわせている問題には共通点があります。
それは、おっさん中心の価値観、おっさん中心のシステムから生まれたものであるということです。
男性優位かつ上意下達かつ年功序列かつ終身雇用かつ生え抜き重視。そうした社会で生きてきた人と、よりフラットで多様な社会で生きてきた人とのあつれきが一気に噴出しているのです。
ここでいう「おっさん」とは年齢のことではありません。マインドセットや価値観のことです。
古い価値観やシステムに拘泥し、新しい変化を受け入れない。
自分の利害のことばかり考え、未来のことを真剣に考えない。
フェアネスへの意識が弱く、弱い立場にある人に対し威張る。
そうした「おっさん的価値観」が牛耳る日本社会、日本経済と決別しようというメッセージこそが、「さよなら、おっさん。」なのです。
(中略)
「さよなら、おっさん。」とは誰かをおとしめるものではなく、「古いおっさんシステムからいいかげん卒業して、新しい経済や社会をつくろうよ」という前向きなメッセージなのです。
佐々木氏のメッセージに、僕は強く共感する。いつからだろう。NHKにいたときも、松本に来てからも、ずっと重くのしかかっていた。「ジセダイトーク」と称して、松本の未来に思いを馳せる人たちと多事争論する機会を重ねてきたのも、「さよなら、おっさん。」と同じ問題意識からだ。
年齢ではなく、マインドセット=思考様式としての「おっさん」からの脱却。平成の終わりと共に、是が非でも松本で実現したいと思う。たとえ周囲から突拍子もないと言われたとしても、『半分、青い。』の主人公、楡野鈴愛のような熱量を保ち、めげることなく進んでいきたい。
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