ダウン症の天才書家、金澤翔子さんが、松本を訪れて毫を揮いました。障がい者が18歳以降も通える学校を松本に作るために活動している「ぷろじぇくとギフト」が開催した音楽フェス。翔子さんは、母親・泰子さんのサポートを受け、独特の力強い筆さばきで『飛翔』を書き上げると、大好きなマイケル・ジャクソンの踊りとボイスパーカッションを披露しました。
<手話歌>という新しいジャンルに取り組む強力翔さんのステージでは、観客の横にやって来て上手に振りを真似て踊り、僕らを楽しい気分にしてくれました。
ステージの合間に行った、翔子さん、泰子さん、強力さんのトークセッションで、MCを務めさせてもらいました。翔子さんの奔放な明るさ、書家として認められたことよりも一人暮らしを始めてくれたことの方が嬉しかったと語る泰子さんの心情。強力さんと共に、大笑いしたり共感したりの素敵な時間でした。
塩尻駅まで僕が運転して送っていく車中、「翔子ちゃん、あそこ見て。わかる、あれが葡萄畑よ」「・・・・ぶどう狩りしたいなあ」。発車時刻に間に合い別れる際、翔子さんが「ありがとう」と握手してくれました。少し照れ臭さを感じながら、しっかりパワーをもらいました。